【一部他人物売買】を初学者向けにやさしく物語で解説!初学者向け☆やさしい小説民法!

【一部他人物売買】を初学者向けにやさしく物語で解説!初学者向け☆やさしい小説民法!

【登場人物】
A:不動産会社の営業マン
B:Aの顧客である土地の売主
C:Bの土地を購入したいという買主
D:Bの土地の一部を所有する隣人



 AはBの土地をCに紹介し、売買契約を結ぶ。
 しかし、その後、Bの土地の一部がDに属していることが判明する。


A
「Bさん、お疲れ様です。先日、Cさんと売買契約を締結しましたが、何か問題はありませんでしたか?」

B
「いえ、特にありません。Cさんも満足してくれたようですし、私もこの土地を手放すことができて良かったです」

A
「それは良かったですね。では、引き渡しまであと少しですが、よろしくお願いします」

B
「はい、ありがとうございます」


 数日後......。


A
「Bさん、こんにちは。今日は引渡しの日ですね。Cさんもすでに現地に来ています」

B
「はい、こんにちは。では、早速行きましょうか」

A
「はい、お願いします」


 現地に到着。


A
「Cさん、こんにちは。今日はおめでとうございます。これから引渡しの手続きを行いますが、何かご不明な点はありませんか?」

C
「いえ、特にありません。AさんとBさんには感謝しています。この土地で夢のマイホームを建てることができると思うと嬉しいです」

A
「それは素晴らしいですね。では、こちらに署名と捺印をお願いします」

C
「はい、承知しました」


 その時。


D
「ちょっと待ってください!この土地の一部は私のものですよ!」

A
「えっ?あなたは隣地のDさん?一体どういうことですか?」

D
「この境界線を見てください。この部分は私が所有しています。証拠もあります」

B
「そんなはずはありません。私はこの土地を両親から相続したものです。隣人との間にも何も問題はありませんでした」

D
「それは違います。私はこの土地をそれ以前に買ったものです。私はこの土地を手放すつもりはありません。あなたたちは私の権利を侵害しています」

C
「どういうことですか?私は正当な契約をしたつもりですが...」

A
「すみません、Cさん。これは予想外の事態です。少々お時間を頂けますか?」

C
「わかりましたが...どうなるんですか?」

A
「私も詳しく調べてみないと分かりませんが...民法第561条によると、他人の権利(権利の一部が他人に属する場合におけるその権利の一部を含む)を売買の目的としたときは、売主はその権利を取得して買主に移転する義務を負うとあります。
 つまり、BさんはDさんからその権利の一部を取得して、Cさんに移転しなければならないということです」

B
「でも、それは無理ですよ。Dさんは絶対に売ってくれないでしょう」

A
「そうなると、Cさんは契約の解除や損害賠償を請求することができます。ただし、契約の時にその権利がBさんに属しないことを知っていた場合は、損害賠償の請求はできません」

C
「私は知りませんでしたよ。AさんもBさんも何も言っていませんでしたし」

A
「私も知りませんでした。Bさんも知らなかったと思います」

B
「もちろんです。私は正直に売ろうとしたのです」

C
「でも、これでは私が損をするじゃないですか。私はこの土地を欲しかったのです。どうしてくれるんですか?」

A
「すみません、Cさん。これは本当に申し訳ありません。私もBさんも善意で行動しましたが、残念ながらこのような事態になってしまいました。どうかご理解ください」




 以上、初学者向けにやさしく民法の一部他人物売買についての簡単な物語をお送りいたしました。
 まずは民法の一部他人物売買についてのイメージを掴んでいただければ幸いです。

 また、専門用語で難しく感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
 一部他人物売買についてもっと詳しくわかりやすい解説は、
【売主の義務(旧:担保責任)】履行の追完&解除&代金減額&損害賠償の請求についてわかりやすく解説!
 にございますので、よろしければご覧ください。

 以上になります。
 最後までお読みいただきありがとうございます。
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