【制限行為能力者と同意と追認】を初学者向けにやさしく物語で解説!初学者向け☆やさしい小説民法!

【制限行為能力者と同意と追認】を初学者向けにやさしく物語で解説!初学者向け☆やさしい小説民法!

【登場人物】
・高校二生生の太郎
・太郎の母親
・太郎の父親



 高校生の太郎は、自分の貯金でバイクを買おうと思っていた。
 しかし、彼はまだ未成年であり、制限行為能力者であった。
 そのため、バイクの購入には親権者である親か母親の同意が必要だった。

 太郎は母にバイクを買うことを相談した。
 しかし母は、
「勉強に集中しなさい」
 と言って断った。

 太郎は納得できず、バイク店の店員の確認が緩かったのをいいことに、母の同意なしにバイクを買ってしまった。
 これは、同意のない法律行為となり、取り消すことができる行為であった。

 それから......。

 太郎は、友人宅にバイクを隠してこっそりツーリングなどを楽しんでいた。
 ところがある日、父親に見つかってしまい、諸々の事情もバレてしまった。

 父親は怒って、
「このバイクは返品しなさい」
 と言った。

 太郎は、
「もう買っちゃったんだから、返せないよ」
 と言い返した。

 父親は、
「そんなことはない。お前は未成年だから、その法律行為(バイクの購入)は取り消すことができるんだ。店に連絡して、返品する手続きをするように」
 と言った。

 太郎は、
「でも、僕はこのバイクが欲しいんだ。父さんに許してもらえないかな」
 と頼んだ。

 父親は、
「そうか。お前は本当にこのバイクが欲しいのか」
 と聞いた。

 太郎は、
「うん。だって、これがあれば友達と一緒にツーリングできるし、思い出も作れるし」
 と答えた。

 父親は、
「じゃあ、もしかしたら考え直してもいいかもしれない」
 と言った。

 太郎は、
「本当?やった!」
 と喜んだ。

 父親は、
「でも、条件がある。まず、この行為を追認することは了承する。ただし、勉強もしっかりやること。テストの成績が下がったら、また話し合わなくちゃいけないからな」
 と言った。

 太郎は
「わかった。約束するよ」
 と言って、父親と握手した。

 これで、
『バイクの購入=バイクの売買契約』
 という太郎の法律行為は、父に追認されて、確定的に有効になった。




 以上、初学者向けにやさしく民法の制限行為能力者と同意と追認についての簡単な物語をお送りいたしました。
 物語へのツッコミどころはさておき、まずは民法の制限行為能力者についてのイメージを掴んでいただければ幸いです。

 また、専門用語で難しく感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
 制限行為能力者についてもっと詳しくわかりやすい解説は、
【制限行為能力者:未成年者の超基本】未成年者が単独でできることは/棋士は個人事業主?タレントは?初学者にもわかりやすく解説!
 にございますので、よろしければご覧ください。

 以上になります。
 最後までお読みいただきありがとうございます。
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