【強迫】を初学者向けにやさしく物語で解説!初学者向け☆やさしい小説民法!

【強迫】を初学者向けにやさしく物語で解説!初学者向け☆やさしい小説民法!

【登場人物】
A:借金取り
B:借金を返せない男
C:Bの友人


【Bの自宅】

A
「 おい、Bさん!今日が期限だぞ!早く金を出せ!」

B
「す、すみません、Aさん。もう少し待ってください。今月は給料が遅れてて...」

A
「聞き飽きたよ。もう何回同じこと言ってるんだ?お前は俺をバカにしてるのか?」

B
「そんなことありません!本当に返したいんです!でも今は無理なんです!」

A
「じゃあ、どうするつもりだ?このままじゃ利息がどんどん増えるぞ。お前はそれでもいいのか?」

B
「いや、もちろん嫌ですよ...でも...」

A
「じゃあ、契約書にサインしろ。これにサインすれば、利息は半分になる。代わりに、お前の家と車を担保にする」

B
「えっ!?そんなの酷すぎますよ!家と車を失ったら生活できません!」

A
「そう言うなよ。お前は俺に感謝しなきゃいけないんだぞ。俺はお前のためを思ってるんだから。これが最後のチャンスだぞ。サインしないと、お前の家族や友人にも手を出すぞ」

B
「そ、そんな...やめてください...お願いします...」

A
「じゃあ、早くサインしろ。さっさと済ませてやるよ」

(ドアが開く音)

C
「Bさん!大変だ!Aさんが来てるって聞いて駆けつけたよ!」

B
「Cさん!助けてくれ!Aさんが強迫して契約書にサインさせようとしてるんだ!」

C
「えっ!?それはやばいよ!Bさん、絶対にサインしないで!」

A
「おい、邪魔するなよ。こいつは俺に借金があるんだぞ。お前は関係ないだろ」

C
「関係あるよ。こいつは俺の友達だからさ。それに、お前のやってることは法律違反だぞ」

A
「法律違反?何を言ってるんだ?」

C
「民法96条によれば、「強迫による意思表示は取り消すことができる」ということだよ。つまり、お前がこいつに脅して契約書にサインさせたとしても、無効なんだよ。

A
「何だと!?そんなことあるか!」

C
「強迫とは、「人に意思表示をさせようとする害悪の告知」を指すんだ。お前がこいつの家族や友人に手を出すと言ったのは、まさに害悪の告知だよ。それによって、こいつは恐怖を感じて、契約書にサインしようとしたんだろ。これは「強迫によって意思表示を行った」ということになるよ」

A
「そんな...でも、こいつはまだサインしてないじゃないか。サインしなければ、強迫による意思表示じゃないだろ」

C
「それも違うよ。民法96条は、「強迫による意思表示は取り消すことができる」と言ってるんだから、サインした後でも取り消せるんだよ。もし、こいつがサインしたとしても、後で取り消せば無効になるんだよ」

A
「くそっ...じゃあ、どうすればいいんだよ!」

C
「簡単だよ。お前はこいつに謝って、借金の条件を見直すことだよ。それと、強迫や詐欺をしないことだよ。そうすれば、こいつもお前も幸せになれるかもしれないよ」

B
「Cさん...ありがとう...助かったよ......」

A
「ちくしょう...分かったよ...ごめんな...借金の条件を見直そう......」


【オマケ】

C
「さあ、Aさん。ここに座ってください。Bさんと話し合いましょう」

A
「はい...すみません......」

B:
「Cさん、本当にありがとう。助けてくれなかったら、どうなっていたかわからないよ......」

C
「いいよ、いいよ。友達だからさ。それに、Aさんも反省してるみたいだし、和解できるといいね」

B
「そうだね...でも、借金は借金だからね。返さなきゃいけないのは分かってるよ」

A
「Bさん...ありがとう...俺も無理やり契約させようとしたことは悪かったよ...でも、俺も困ってるんだよ......」

B
「どういうこと?」

A
「実はさ、俺も借金があるんだよ。お前に貸した金は、別のヤツから借りた金なんだよ」

B
「えっ!?そうなの!?」

A
「うん...俺は元々、小さな会社を経営してたんだけど、コロナの影響で仕事が減って、赤字になっちゃったんだよ。で、生活費や給料を払うために、高利貸しのヤツから金を借りたんだけど......」

B
「それが返せなくなったってこと?」

A
「そう...利息が高すぎて、どんどん増えていくんだよ。で、借金を返すために、他のヤツに金を貸したりしたんだけど......」

B
「それが俺のことか」

A
「うん、ごめんな。俺も追い詰められてたんだよ...でも、お前に強迫したことは許されないことだったよ。本当に反省してるよ...」

C
「Aさん...大変だったんだね。でも、そういうことをすると、ますます悪循環になるよ。高利貸しのヤツに頼るのはやめた方がいいよ」

A
「そうだね。でも、どうすればいいんだろう…借金は返さなきゃいけないし...」

C
「借金は返さなきゃいけないけど、無理やり契約させるのはダメだよ。それに、高利貸しのヤツも法律違反してるかもしれないよ」

A
「法律違反?」

C
「うん。消費者金融法という法律があってさ、貸金業者は年利20%以上の利息を取ることができないんだよ。それ以上取ると違法利息になるんだ」

A
「そうなの?俺が借りたヤツは年利30%だったけど...」

C
「それは違法利息だね。違法利息を取られてる場合は、その分を減らしてもらえる可能性があるよ」

A
「本当か!?それは助かるかも!」

C
「でも、それを主張するには証拠が必要だからね。契約書や領収書などがあればいいけど...」

A
「あるよ!俺はちゃんと保存してるよ!」

C
「じゃあ、それを持って弁護士に相談してみたら?弁護士なら、違法利息の問題を解決してくれるかもしれないよ」

A
「そうだね...でも、弁護士って高いんじゃないの?」

C
「そうでもないよ。弁護士によっては、無料相談や分割払いなどのサービスを提供してるよ。それに、違法利息の問題は、弁護士費用を含めて回収できる場合もあるよ」

A
「そうなのか...じゃあ、試してみるか、ありがとう、Cさん。教えてくれて助かったよ」

C
「いいよ、いいよ。それで借金が減って、楽になればいいね」

B
「Aさん、Cさんの言うとおりだよ。俺も借金は返すけど、無理はしないでね。それに、俺もお前のことは憎んでないよ。友達になろうよ」

A
「Bさん、ありがとう。俺もお前のことは友達だと思ってるよ。これからは正直に付き合おうね」

B
「うん。それが一番だね」

C
「よかったね。二人とも仲直りできて。これで幸せになれるといいね」




 以上、初学者向けにやさしく民法の強迫についての簡単な物語をお送りいたしました。
 物語へのツッコミどころはさておき、まずは民法の強迫についてのイメージを掴んでいただければ幸いです。

 また、専門用語で難しく感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
 強迫についてもっと詳しくわかりやすい解説は、

【強迫の超基本】善意の第三者が現れると?/強迫取消後の第三者問題とは?初学者にもわかりやすく解説!

 にございますので、よろしければご覧ください。

 以上になります。
 最後までお読みいただきありがとうございます。
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