【売主の義務】をQ&A形式でコンパクトにわかりやすく解説!

【売主の義務】をQ&A形式でコンパクトにわかりやすく解説!

Q: 売主の義務とは何ですか?

A: 売主の義務とは、売買契約において売主が買主に対して負うべき義務のことです。売主の義務には、以下のようなものがあります。

・権利移転の対抗要件を備えさせる義務
・権利を取得して移転する義務
・担保責任
・説明義務


Q: 権利移転の対抗要件を備えさせる義務とは何ですか?

A: 権利移転の対抗要件を備えさせる義務とは、売主が買主に対して、売買の目的である権利の移転について、第三者に対抗するために必要な手続きを行わせる義務のことです。
 例えば、不動産や自動車などの場合、登記や登録などが対抗要件となります。
 この義務は、平成29年民法(債権関係)改正によって明文化されました。


Q: 権利を取得して移転する義務とは何ですか?

A: 権利を取得して移転する義務とは、売主が他人の権利(権利の一部が他人に属する場合におけるその権利の一部を含む)を売買の目的とした場合に、その権利を取得して買主に移転する義務のことです。
 例えば、AさんがBさんからCさんが所有する土地を購入した場合、BさんはCさんから土地を取得してAさんに移転する義務を負います。
 この義務は、平成29年民法(債権関係)改正によって拡充されました。


Q: 担保責任とは何ですか?

A: 担保責任とは、売主が買主に対して、移転した権利が契約の内容に適合しない場合(例:目的物に瑕疵がある場合)や、第三者から権利を侵害される場合(例:目的物が差し押さえられる場合)に、買主に対して代金減額や損害賠償などの救済を行う責任のことです。
 この責任は、平成29年民法(債権関係)改正によって整理されました。


Q: 説明義務とは何ですか?

A: 説明義務とは、売主が信義誠実の原則(信頼を裏切らず誠実に行動しなければならないという原則)に基づいて、契約締結前の段階であっても、買主に対して目的物について説明する義務のことです。


→売主の義務(旧:売主の担保責任)についてのもっとわかりやすい解説はこちらをご覧ください←
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