2022/10/14
【宅建試験本番の心得】時間配分の重要性と消しゴムの注意点?勘の働かせ方?勘と当てずっぽうは違う!

いよいよ宅建試験開始!
時間は2時間。問題数は50問。
泣いても笑っても、今までの努力の成果と、それに伴う結果が出る時です。
さて、宅建試験本番、気をつけないといけないことは、どんなことがあるでしょうか?
私自身の経験も踏まえ、他ではあまり聞かれない事も記して参ります。
時間配分の重要性
これは本当に気をつけてください!
ここで失敗してしまうと、そもそも全問解答できずに終わってしまいます!
宅建試験は2時間50問なので、単純計算して、1問平均解答時間2分24秒といったところ。
もちろん、実際は問題によって結構ブレます。
民法では3分以上かかってしまうこともありますし、正解肢は何個あるかを問われる「個数問題」は、イヤでも時間を割かれます。
逆に、業法などでは、ほんの数秒で解けてしまう問題もあります。
ですので、1問の解答時間は何分以下、というのは一概には言えません。
ただ、目安としてはざっくり
民法&個数問題→3〜3分30秒
上記以外→2分以内
といった感じでしょうか。
もちろん、これも実際にはブレます。
大事なのは、解ける問題を確実に解き、解けない問題はバシッと捨てることです。
逆に、やってはいけないのが、解けない問題に時間を割かれ、時間がなくなり、解ける問題を焦って取りこぼすことです。
これは絶対に避けねばなりません。
そういった事態を避けるために、模試を受けたり、本番形式で予想問題を解いたりするなどによって「体で」身に付けてください。
繰り返しますが、頭ではなく「体で」です。
私は、試験日本番一週間前あたりからは、知識を入れたり覚えたりすることよりも、そういったこと、すなわち本番形式のトレーニングを中心にやりました。
これは「実力の向上よりも持っている実力を本番で確実に発揮するための努力」です。
野球のピッチャーで例えるなら、どんなに球速が上がろうが新しい変化球を覚えようが、試合でコントロールが効かなければ意味がないのです。
大事なのは、試合でしっかりバッターを打ち取る事です。
繰り返しますが、解ける問題を確実に解き、解けない問題はバシッと捨てる!です。
そこはしっかり割り切って行ってください。
その加減や判断力は、模試や本番形式で予想問題集を解くといったトレーニングで身に付けます。
なお、本番形式のトレーニングは、本番と同じように行ってください。でないと意味がありません。
ただなんとなくやるのではなく、やみくもにやるのでもなく、全ての努力は「合格するための手段」でなくてはなりません。
全ての勉強に意味を持って行ってください。
なぜなら、時間は限られているからです!
できるだけ消しゴムを使わず一発でスパッと解答する

これは、他ではあまり聞かれない助言ではないでしょうか。
私はこのことを、試験前から考え気をつけていました。
なぜ、こんなことに気をつけていたかといいますと、本番で時間が限られている中、焦って消しゴムで消そうとしてしまい、逆に黒い部分が広がってしまったり他の問題の回答まで消してしまったり...といった事態を懸念したからです。
そして、実は私の知人でまさしくこれをやらかして、本来は十分合格点が取れていたはずなのに見事に失敗してしまった、という事例があります。
あまり受験生の不安を煽るような事を申し上げたくはありませんが、実際に起こった事例でもありますので、是非これから受験される方々も、十分にお気をつけください。
【補足】
先述の時間配分についてですが、本番形式のトレーニングの中で、色々試してみてもいいと思います。
例えば、業法から解いてみるとか。宅建試験の設問自体は民法から始まりますが、宅建試験は業法でどれだけ点数が稼げるかが、合格するための重要なポイントになります。
逆に、業法で大きく取りこぼしてしまうと、合格はかなり厳しくなります。
また、いわゆる「捨て問」についてですが、特に民法では、この判断がかなり重要になります。
私は現在、行政書士ですが、行政書士試験を受けるにあたっては、司法書士試験と公務員試験の民法のテキストを使用しました。
あ?それがどうした?
すいません(笑)。
何が言いたいかというと、そんな私でも、宅建試験の民法の中で解けない問題というのは確実に存在する、ということです。
したがって、こりゃ難問だ、と思ったら早々に捨ててしまってください。
何なら、難問が来た際は選択肢は全部3を選ぶ!と、あらかじめ決めておいてもイイかもしれません(笑)。
宅建試験の勘の働かせ方
さて、いよいよ宅建試験本番。
あとは、ただひたすら問題を解くだけ。
しかし、わからない問題が出てきたとき、一体どうすればいいのか?
四択から二択まで絞れたが、そこからがわからない!
どうすればいい?

というわけで、ここからは、私の持論「迷ったときの勘の働かせ方」について記します。
まず、最初に申し上げたいことがございます。
それは、勘と当てずっぽうは違うということです。
はぁ?てなりますよね(笑)。
はい。今から詳しくご説明いたします。
より合理的な勘の働かせ方
勘で解くにも少しでも正解率上げた方がよくね?
これは、ある程度勉強してきた方々は、皆さんご存知なところだと思いますが、選択肢の正誤の判断をするとき、曖昧な表現の肢ほど正しいことが多く断定的な表現の肢ほど誤っていることが多い傾向があります。
実は、これには、法律というものの性質から来る合理的な根拠があります。
どういう事かといいますと、現実に実際に法律を運用していくと、世の中には様々な人がいて様々な事が起こり、その結果、様々な事例が存在することがわかります。
つまり、似たような事例でも、必ずしも同じ法律で一概にこれだと言えないような事も起こってしまうのです。
その結果、何が起こるかというと、同じ法律を当てはめても事案毎に結論が変わってしまうのです。
ですので、法律を説明するとき「〇〇の場合、AはBに請求できるときがある。ただし、〇〇の場合この限りでない」みたいな言い回しになりがちなのです。
各選択肢の正誤の判断に迷ったとき、「曖昧な表現の肢ほど正しいことが多く断定的な表現の肢ほど誤っていることが多い」という基準で判断するのは、一定の合理的な根拠があるのです。
ですので、この基準に従って勘で解くのも、一応の合理性があります。
屁理屈ではないですよ(笑)。
何となくこっち?にも、根拠があるのとないのとでは訳が違います。
とにかく、私が一番申し上げたいのは、たとえ勘で解くにも少しでも正解率を上げた方がよくね?ということです。
ちなみに、自慢じゃないですが、私はこの辺の勘の働かせ方は鋭いです(笑)。
かつて、ID野球という言葉を生んだ、ノムさんこと野村克也氏もこう仰ってました。
「(理屈のある)山を張れ」
迷ったら原則に立ち返る

宅建試験には、イヤラシイひっかけ問題が数多く存在しやがります。
問題自体の意味さえよくわからないこともあります。
そんな宅建試験ですが、どうしても解答に迷ったときは、原則に立ち返ってみてください。
これは、民法なんかには特に言えるのですが、これはひっかけでこれはこうでこれはこうで...と考え込んでいくうちに訳が分からなくなることがあります。
そういったときは、原則に立ち返ってシンプルに考えることをおススメします。
つまり、応用ではなく基礎に立ち返るということです。
(かの坂本竜馬の非凡さのひとつに物事をシンプルに考える能力が優れていたことが挙げられています)
そうして、原則・基礎に立ち返って解答してみてください。
それでも分からなければ、原則・基礎に基づいて勘で解いてください。
先述にもあるように、たとえ勘で解くにも少しでも正解率上げた方がよくね?です。
そして、とっとと次の問題に進んでください。
宅建試験は時間が限られていますから。
それで間違えてしまったなら、それは、そんなイヤラシイ問題を作ったヤツの性格が悪いんだ!と割り切っちゃってください(笑)。
繰り返しますが、時間は限られているのです。
勘と当てずっぽうが違うこと、お分かりいただけましたでしょうか。
当てずっぽうは完全に運任せですが、勘は違います。
たとえ分からない問題でも、どうせなら、少しでも正解の可能性が高い解答の選択をしたいですよね。
さて、今まで私がご説明申し上げてきたことは、私自身が過去に実践し、実際に結果を出してきた経験から導き出されたものです。
ですが、全ての人に相応しいやり方かどうかは分かりません。全く別の意見を言う方もいるでしょう。
ですので、あくまで、ひとつの参考としてお聞きいただければと存じます。
という訳で、私なりの試験対策を、自身の過去の実践から具体的に申し上げました。
これから受験される方にとって、私のアイディアや実例が、少しでもお役に立てるものであれば幸いです。
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