消滅時効が中断する債権の行使とは

事例
AはBにお金を貸している。BはCにお金を貸している。


 これはBがAからお金を借りていて、そしてCがBからお金を借りている事例です。
 さて、このようなケースで、AがBへの貸金回収にあたりBにお金が無かったとき、CがBにお金を返せば、そのお金をAはBへの貸金回収に充てることができますよね。民法ではこういった場合に、BがCに対して持つ「金返せ」という債権を、AがBに代わって行使する債権者代位権という制度を定めています。つまり、AがCに対し「Bに金返せ」と請求することができるのです。ただし、それができるのは、あくまでBが無資力のときだけです(債権者代位権については別途改めてご説明致します)。

 さて、ここからが本題です。債権は10年間で時効により消滅してしまいます(民法167条)。ですので事例のAは、Bに10年間逃げ続けられると借金を踏み倒されてしまいます。そこでAは時効を中断させるためBに対し裁判上の請求等を行わなければなりません。
 それでは、Aが債権者代位権を使って、BがCに対して持つ「金返せ」という債権を、Bに代わって行使(代位行使という)した場合、時効が中断するのは、AのBに対して持つ債権なのか、それともBのCに対して持つ債権なのか、一体どちらなのでしょうか?
 結論。時効が中断するのはBがCに対して持つ債権です。
 従いまして、もしAのBに対する債権が時効完成間近なのに、Aが債権者代位権によりBのCに対する債権を代位行使しても、AのBに対する債権の時効は中断はません。

 尚、平成32年4月1日から施行される改正民法における債権についてはこちらの記事で触れていますので、ご参照頂ければと存じます。
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根本総合行政書士

Author:根本総合行政書士
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行政書士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、個人情報保護士、情報セキュリティマネジメント、マイナンバー実務検定1級

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