未成年者の成年擬制とちょっと豆知識

 未成年者の法律行為に制限があるのは前回の記事でご説明した通りですが、未成年者が結婚した場合はどうなるのでしょう?結婚してもなお法律行為をする度に何かと親(法定代理人)の合意が必要となるとちょっと困りますよね。未成年夫婦に子供がいる場合だってあります。
 ということなので、20歳未満でも婚姻(結婚)をした未成年者は、成年とみなされます。これを成年擬制といいます。

(婚姻による成年擬制)
民法753条
未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。

「みなす」というのは「同じように扱う」という意味です。つまり婚姻した未成年者(結婚した20歳未満の人)は法律上成年と同じように扱うということです。法律的には結婚すれば未成年者でも一人前の大人として扱われるのです。
 ですので、早くオトナになりたい!と思っている20歳未満の方はとっとと結婚するのが手っ取り早いかもしれません(笑)。一切その責任は持てませんが(笑)。

離婚したらどうなるのか

 20歳未満の未成年者も婚姻すれば成年擬制により、法律的に成年と同じように扱われます。では婚姻した未成年者が20歳に達する前に離婚した場合どうなるのでしょう?この場合、離婚した未成年者の成年擬制は継続します。離婚すると成年擬制がなくなり法律的に未成年者に戻る訳ではありません。つまり、一度結婚した未成年者はたとえ20歳になるまでに離婚しても法律的には成年のままです。
 ですので、ずっとコドモでいたい!と思っている20歳未満の方は結婚したらアウトです(笑)。たとえ20歳未満でも一度成年擬制で成年になってしまえばもはや法律的にはコドモには戻れません。お気をつけ下さい←何を?(笑)

ちょっと豆知識

 将棋の世界で天才中学生棋士が話題になったりしますよね。そして中学生棋士の臨む対局が深夜に及ぶこともありますが「あれ?」と思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか?子供タレントは深夜の番組に出られないのになぜ?と。実はこれにはちょっとしたカラクリがあります。そのカラクリとは、棋士は「個人事業主」のため問題ないのです。未成年者でも個人事業主になれます。よって労働基準法により18歳未満でも禁止されている深夜営業も個人事業主だから可能ということです。
 じゃあタレントって個人事業主ではないの?
 これがまた微妙な問題で、個別具体的に判断されます。どういう判断かといいますと「労働者」にあたるか「個人事業主」にあたるかで、労働者にあたる者である場合は労働基準法の規制を受け深夜営業は不可になります。ではその「労働者」の定義ですが、これが必ずしも契約形態ではなく実態で判断されるのです。だから微妙なのです。実際、深夜のラジオ番組に15歳のタレントを出演させたとして所属プロダクションと放送局の社員が労働基準法違反で書類送検された事例もあれば、1988年に当時まだ未成年者の光GENJIのメンバーは要件を満たしていないとして労働者として扱われなかった、という事例もあります。

 という訳で今回は以上になります。最後までお読み頂き有難うございます。
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根本総合行政書士

Author:根本総合行政書士
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行政書士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、個人情報保護士、情報セキュリティマネジメント、マイナンバー実務検定1級

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