諾成契約・要式契約・要物契約(寄託契約)

・諾成契約
 前回コンビニでモノを買うのも契約だ、とご説明申し上げました。そしてその契約は、売買契約諾成契約である、とご説明申し上げました。そして売買契約という諾成契約は、買主が購入の申し込みをし、売主が申し込みの承諾をした時成立する契約になります。
 さて、ここで「あれ?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうです。諾成契約には、契約書もいらないのです。つまり、契約というものは、口約束だけでも民法上は成立してしまうのです。もちろん、現実を考えたとき、例えば、企業間取引等で口約束だけで決めることはほとんどないでしょう。きちんと書面を交わした上で契約をしておかないと、後々に疑義が生じたとき、言った言わないの水掛け論になってしまいますから。ですので、当然のことながら、トラブル防止のためにもきちんとした書面は必須なのです。しかし、民法上の原則として、口頭のやり取りだけでも契約は成り立ってしまう、ということは覚えておいて下さい。

 そして、契約には、諾成契約以外の契約もあります。

・要式契約
 要式契約は、前述の諾成契約とは違い、書面なり一定の方式を経ないと成立しない契約です。 例えば、保証契約がまさににこの要式契約にあたります。民法446条2項に明確な規定があります。

[民法446条2項]
保証契約は、書面でしなければ、その効力を生じない。

 つまり、誰かに保証人になってもらうとき、誰かの保証人になろうとするときは、口頭の合意だけではダメで、書面を交わさなければならない、ということです。もし、口約束だけの保証契約でトラブルになっている方は、そもそも、その保証契約は法的に成り立っていませんのでご注意下さい。
 形「式」を「要する」契約→要式契約
 こんなイメージで覚えると記憶しやすいと思います。

・要物契約
 要物契約とは、契約対象の物の引き渡しがあって初めて成立する契約です。例えば、寄託契約が、この要物契約にあたります。といっても、いきなり寄託契約と言われてピンと来ませんよね。寄託契約とは、物を預ける契約です。倉庫に物を預けて保管してもらったりするアレです。つまり、倉庫に物を預けて保管してもらう契約は、実際に物を預かってもらって初めて成立する契約なのです。
 「物」を「要する」契約→要物契約
 こんなイメージで覚えてみて下さい。
 
 という訳で、ここまで契約というものについてご説明して参りました。民法上の契約の類型、分類はまだ他にも複数存在します。次回、その分類と民法上の契約の典型の紹介、その解説をして参りたいと存じます。

寄託契約についての補足

 倉庫に物を預けるとき、実は契約のパターンが二つあります。ひとつは、先程ご説明申し上げた寄託契約。そしてもうひとつは、賃貸借契約です。
 え?どゆこと?
 わかりやすくざっくり申し上げますと、寄託契約の場合は、物を預かって保管してもらう契約です。一方、賃貸借契約の場合は、倉庫自体を借りて自ら保管する契約になります。当然、どちらになるかにより、料金が異なるのはもちろん、物の保管に関する責任の帰属関係も変わります。「責任の帰属関係が変わる」というのは、例えば、保管物に何かあったときに誰が責任を持つのか(その原因の問題はここでは省きます)、あるいはその責任の度合い、といったものが変わるのです。ですので、倉庫に物を保管するといった契約をされる場合は、事前にそのあたりの契約内容を、よく確認しておくことを推奨します。
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民法?何それ?この世の中は契約社会

 こちらでは、民法について、できるだけわかりやすく噛み砕いて解説して参りたいと思います。各種資格試験を受ける等で民法の学習をされたい方、単純に民法に興味をお持ちの方、日常の法律関係で疑問をお持ちの方など、読んで頂いた皆様にとって、少しでもお役に立てて頂けるものになれば幸いです。
 尚、当サイトでは、法学初学者に向けての記述になると思いますので、その点はあらかじめご了承下さい。
 それでは始めて参ります。

 皆さんは、民法と聞いて何かピンと来ますか?おそらく、法学生や仕事で法務に携わっている方以外は、中々ピンと来ないのではないかと存じます。ですので、まずは「民法とはなんぞや?」というところから、始めて参りたいと思います。

この世の中は契約社会

 当サイトをご覧になって下さっている方で、アパートやマンションあるいは一軒家を借りて住んでいる、いわゆる賃貸不動産にお住いの方は多いと思います。実はその不動産賃貸借に関する規定が、民法の中に存在します。
 民法の条文は、全部で1044条存在します。その中に第七節 賃貸借というカテゴリーがあり、そこに不動産賃貸借に関係する規定が存在します。例えば、賃貸人(貸主、つまり家主・大家のこと)は賃貸物(賃貸している物件のこと)の修繕義務を負うとか、賃貸人に無断で転貸(また貸し)してはいけない等々。ちなみに、今挙げた例は、皆さんが家を借りる時に交わした契約書の中にも、盛り込まれていると思います。もしご面倒でなければ、今一度ご覧になってみて下さい。
 民法というものは、このように、実は我々の生活に密接に関わっています。先ほど挙げた不動産賃貸借の例ですが、これは不動産賃貸借契約になります。つまり、契約の一種ということですね。

 ところで皆さん。この世の中は契約社会というのはご存知でしょうか?と言っても、ルソーの社会契約論ではありません。まあ、いきなり契約社会と言われても、はぁ?て感じですよね(笑)。ですので、具体例を挙げてご説明いたします。
 皆さんも普段、当たり前にコンビニなどで買い物をしますよね。実はこれも契約です。その契約の流れはこうです。

1、購入の申し込みをする(レジに商品を持っていく)
2、申し込みの承諾を受ける(店員が商品をスキャンする)
3、代金を支払う
4、商品の引渡しを受ける(買った商品を受け取る)

 コンビニでモノを買うということは、実はこのような流れの売買契約になります。
 え?こんなことも契約になるの?
 はい。これも立派な、売買契約という契約なのです。
 それではここで問題です。上記の「コンビニでモノを買う」という売買契約ですが、この契約が成立するのは、契約の流れの中の1~4の内、一体どの時点だと思いますか?
 正解は2です。つまり、購入の申し込みの承諾を受けた時点で契約が成立します。このような契約を民法上、諾成契約といいます。読み方は「だくせいけいやく」です。承諾の諾に成る契約ということですね。契約には民法上、他にも◯◯契約というものが複数存在します。

 という訳で、今回は以上になります。
 さて、どうでしょう。何となく、民法が身近なものに感じて来ませんでしたか?そうでもないですか?
 次回は、契約というものについて、さらに詳しく解説して参りたいと存じます。
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行政書士試験対策・選ぶべきテキストの内容

 今回はテキストの中身についてです。
 一体どんな内容のテキストがいいのか?
 テキストは大きく分けると、次の3パターンに分けられます。

・文字、文章が中心のもの
・絵、図解が中心のもの
・上記二つの中間ぐらいのもの


 この3つの中でどれかを選ぶことになります。では、どれを選ぶべきなのか?これにつきましては、明確にこれだとは申し上げられません。なぜなら人によるからです。ですので、まずは己がどういうタイプかを見極めてからになります。下記に3つのタイプを挙げますので、ご自身はどのタイプなのかをお考え下さい。

1・読んで覚える
2・見て覚える
3・1と2の中間ぐらい

 さて、みなさんはどのタイプでしょうか。ちなみに上記の、読んで覚えると見て覚えるの違いではこうです。読んで覚えるというのは、文章を読んで覚えるという意味です。そして見て覚えるというのは、絵や図を見て覚える(記憶する)という意味です。
 どうでしょう。ご自身がどのタイプかおわかりになりましたかね?ちなみに、私は読んで覚えるタイプです。つまり、文章で頭に入れていくタイプです。そして文章だけだとごちゃごちゃしてまとまらないものは、自分自身でノートに絵や図を書きます。私の場合はこうすると、すっと理解できるようになるのです。

どのタイプの人間がどのタイプのテキストがいいのか

1・読んで覚えるタイプ
 このタイプの方は、文字・文章が中心のテキストがいいと思います。
 2・見て覚えるタイプ
 このタイプの方は、絵・図解が中心のテキストを選ぶといいと思います。
 3・1と2の中間ぐらい
 
このタイプの方は、文章と図解がバランス良く記されているものがいと思います。

 実に単純な話ですよね(笑)。ですが、これは非常に大事なことです。

己を見極め、己に合ったものを選ぶ

 時間もお金も有限です。しっかりと自己分析をした上で、己に合ったものをお選び下さい。手段は目的を達成するためでなければなりません。目的があって手段があるのです。その逆はありません。
 もし自分がどのタイプか今ひとつよくわからないという方は、とりあえず文章と図解がバランス良く記されているものを選べばいいと思います。そして勉強を進めていく中で、文章で記述されている箇所の方が覚えやすいのであれば、改めて文章が中心のテキストを選べばいいですし、図解の部分の方が覚えやすいのであれば、改めて図解中心のテキストを選べばいいと思います。時間は有限ですが、ここで焦る必要はありません。

 最後に、これは私のちょっとしたアイディアなのですが、文章中心のテキスト家で読み込む用図解中心のテキスト電車など移動中に眺める用、というふうに使い分けをするのもアリだと思います。実際、私は家などで読み込む用と移動中に眺める用を使い分けていました。今ではスマホもあるので、移動中にも勉強できるサイト(このサイトとか・笑)やアプリを見つけて活用するのも良いと思います。
 という訳で今回は以上になります。最後までお読み頂きありがとうございます。
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行政書士試験勉強のテキスト選び

 前回、テキスト選びはとても重要だということを申し上げました。
 なぜそんなにテキスト選びは重要なのか?
 テキスト選びは勉強の根幹になります。計画とテキスト選びは勉強の地図になります。地図を間違えたら目的地にたどり着けませんよね?したがって、テキスト選びは重要なのです。使用テキストは、試験に合格するためのテキストでなくてはなりません。試験に合格するという目的を達成する、そのための手段となるテキストでなければなりません。
 じゃあどんなテキストを選べばいいの?
 これは正直、人によって異なります。ですので、あくまで私自身の話になります。客観的な記述も交えながら進めていきますが、あくまで私自身の話という前提はお忘れにならないでお読み頂きたく存じます。

具体的なテキストの選び方

 まず初学者か経験者※かで当然、選ぶテキストは異なります。まずは初学者の場合から見ていきます。
※ 経験者の定義ですが、行政書士試験初受験でも法学部出身等で民法や行政法を体系的に学んだ経験がおありの方は経験者と考えます。
 初学者の場合は、とにかくわかりやすく丁寧にかつ分量の多いものがいいと思います。この「分量の多い」というところがミソで、私が個人的に考えるひとつ大事なポイントです。

なぜ分量の多いものがいいのか?

 それは、説明・解説がしつこいぐらいわかりやすく丁寧に書かれていることが重要だからです。端的に上手くまとめられたものは初学者には向きません。コンパクトにまとめられたテキストの方が手っ取り早く勉強できそうで良さそうす。しかし、初学者がそういったテキストに手を出すと、何も頭に入らず、理解できずに終わるでしょう。 算数がわからないのに数学は理解できません。つまり、数学を理解するための算数の基礎がしっかり説明されているテキストがいいということです。
 私の考えでは、行政書士試験に関しては変に近道をしないようにした方がいいと思います。近道を選ぼうとすると逆に遠回りになりかねません。
「頭に入らない近道より頭に入る遠回りを選ぶ」
 これが私のテキスト選びの考え方です。つまり、急がば回れです。頭に入らないコンパクトなテキストより頭に入る分厚いテキストを選べ!これです。もちろん、すでに基本的な事が理解できている中級者以上の方は、むしろ端的にまとめられているコンパクトなテキストの方が良かったりするでしょう。しかし、初学者の方はじっくり学べるテキストをお選びになることをオススメします。

中級者の場合
 
中級者以上の方は、すでにある程度、試験科目、範囲の中での得意・不得意が見えていると思います。ですので、得意な部分は最低限の勉強をやりながら維持しつつ、不得意分野を中心に取り扱っているテキストを選ぶやり方があります。どういうことかといいますと、民法のテキストでも、債権の分野が苦手な方は債権だけでひとまとまりになっているテキストを選ぶとか、不得意分野に絞ったテキスト選びを行うのです。
 中級者以上であれば、短期集中的な勉強方法もありだと思います。ですがやはり、個人的には、よっぽど法学の素養がある人間以外は、行政書士試験の勉強については、ある程度じっくり行った方がいいかなと思います。したがって、今回のまとめとして、初学者の方と中級者の方に共通して私から申し上げることは

急がば回れ
自分のレベル、状況に合ったものを選べ

になります。テキストの内容の部分については次回以降、お話しいたします。
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行政書士試験は勉強計画を立てて臨もう

 今回からは、勉強方法の具体的な中身に入って参りたいと思います。
 前回、勉強を始めるにあたり、私の場合まず勉強方法の勉強から始めたと申しました。そしてたどり着いた私なりの見解、それを今からお話いたします。

「ざっくり」と計画を立てる

 勉強を始めるにあたりまず何から始めればいいのか。私の場合は、まず試験日までの計画を立てました。試験日から逆算していってざっくりと計画を立てました。
 ん?なぜざっくりなの?綿密な計画を立てた方がいいんじゃね?
 ここがひとつポイントです。計画を「ざっくりと」立てる理由は、状況の変化に対応するためです。どんなに綿密な計画を立てたところで、物事が計画通りに運ぶ事は中々ありません。勉強を進めていくうちに科目による得意不得意も出てくれば、仕事やプライベートに左右され予定が崩れることもしばしばです。なので計画はざっくりと立てるのです。その上で、状況の変化に応じその都度計画を検証し修正しながら進めるのです。つまり、ざっくりと計画を立てるということの意味は、状況の変化に対応できる計画を立てるという意味です。
 こと独学においては、客観的な分析と自己修正能力は非常に重要です。計画に沿って勉強しながらも「これで本当にいいのか?」「ここは足りないんじゃないか?」「もっとこうした方がいいんじゃないか?」と分析・検証・修正しながら進めていくのです。前回の繰り返しになってしまいますが、それができないのであれば、独学による合格は諦めた方がいいでしょう。独学だからエライとかスゴイとかもないんで。スクール通おうが独学だろうが大事なのは結果を出す事です。そして、出した結果で得るものは結局一緒ですから。結果を出すのが目的なら、そのための最善の手段を各々で講じるべきです。

 それでは、私の場合はどういう計画を立てたのか、ご参考までにお話いたします。私の立てたざっくり勉強計画は次のような感じです。

① テキスト、問題集選び
② 民法と行政法と憲法のテキストをざっと読み込む
③ ②のテキストを読み込んだら過去問(全科目)をざっとやる
④ 過去問をやったら再びテキストを今度はじっくり読み込む
⑤ テキストをじっくり読み込んだら再び過去問をやる
⑥ ⑤をやりつつ商法会社法と一般知識等のテキストを読む
⑦ ⑤と⑥を終えたら本番形式で予想問題をやる
⑧ 記述式対策をやりつつ苦手科目の克服
⑨ 商法会社法、一般知識等の暗記

 大体こんな感じでしょうか。要するに、試験日までの全体的な流れですね。
 さて、上記の①から⑨までの中で、特に重要な部分はどこでしょう。はい。実は、その特に重要な部分は①のテキスト選びです。それ勉強じゃねーじゃん!という声が聞こえてきそうですが(笑)。しかし、このテキスト選びをいい加減に行ってしまいこれを失敗すると、まず合格できないでしょう。それぐらいテキスト選びは重要なのです。
 という訳で次回、テキスト選びについての具体的な内容についてご説明して参ります。
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行政書士試験は独学?通学?勉強方法の勉強

 今回から、行政書士試験の具体的な勉強方法について記していきたいと思いますが、まず最初に念のため一言断っておきます。当サイトに書かれていることはあくまで私の見解であり、異なる見解を示す方もいらっしゃるかと思います。ですので、もし行政書士試験についての情報集めとして当サイトにたどり着いた方は、このサイト以外の情報も必ずご覧になって下さい。情報は常に多角的に収集しなければ偏ったものになってしまいます。もちろん私なりにバランスをとりながら、客観的な記述も含めているつもりです。それでもやはり、より様々な角度から情報収集するに越したことはないでしょう。私自身も行政書士試験を受けるにあたり様々な情報を集めました。その中で、自分なりに咀嚼し、自分なりに手段なりを構築し、実践しました。従いまして、あくまで、いち参考意見としてご覧頂ければと存じます。
 前置きが長くなりましたが、以上のことを踏まえてお読み頂ければと存じます。

勉強方法の勉強

 さて、勉強方法の具体的な内容についてですが、私の場合まず初めに何をしたかと申しますと、勉強方法の勉強です。どういうことかと申しますと、スポーツに例えるとわかりやすいと思います。例えば、野球でバッティングが上手になりたいとしたら、まずそのためにはどういった練習をすれば良いのかを学びますよね。それと一緒です。つまり、
「行政書士試験に合格するためには何をどうすれば良いのか」
まずそれを学ばなければなりません。何も考えずの無計画の戦略なしで闇雲にやっても99%合格は厳しいでしょう。そんなに甘い試験ではありません。そんなの考えられない!めんどくさい!という人は、お金を払ってスクールに通いましょう。蓄積されたノウハウを駆使した合理的なカリキュラムで合格への道筋を整えてくれるはずです。一方、独学というのはそのノウハウから自分で考えなければなりません。ここがまず、スクールに通うことと独学の大きな違いです。
 どちらが良いのかは、ハッキリ言って人それぞれです。相対的に見れば、スクールに通った合格者の方が多いのは事実でしょう。従いまして、まずは自分自身を見極めることです。スクールに通うのが良いのか、はたまた独学が良いのか。迷われている方、いらっしゃると思います。それぞれにメリット・デメリットがあります。各々の資質、仕事や生活の状況等も考慮した上で、自分にはどちらの方が良いのか、見極めて下さい。まずはそこからです。
 おいおい、今回も勉強方法の中身の話じゃねーじゃん!とお叱りの声が聞こえてきそうです(笑)。ですが、まずはここから整えておかないとお話になりません。結果を出すには入念な準備が必要なのです。常に奢らず、用意周到に、決して準備を怠らず、不測の事態も想定しながら、冷静に判断し、決断し、行動するのです。そう、それはまるでゴルゴ13のように...。

 またまた本題に入るまでの話が長くなってしまいました。落語で言えばまだ枕の部分ですもんね。申し訳ございません。
 次回、勉強方法の勉強とは、というところから記していきたいと思います。 
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行政書士試験の勉強方法(心構え)

 今回は、私なりの勉強方法についての見解を述べていきたいと存じます。
 まず、行政書士試験の試験範囲となる科目について確認します。

憲法・基礎法学
行政法
民法
商法・会社法
一般知識等

 上記の科目の中で、最も比重の大きい科目は行政法です。行政法は、宅建試験でいえば業法にあたるポジションになります。次いで比重の大きい科目は民法です。その次が憲法・基礎法学。そして一般知識等、商法・会社法と続きます。
 以上のことから、優先的に勉強しなければならない科目がどれか、わかりますよね。そうです。行政法です。次いで民法ということになりますが、この2科目については双璧です。両科目とも、早い段階からしっかりと学習しておく必要があります。というのも、出題数と得点配分に加えて記述式があるということもさることながら、行政法と民法は、そもそも実力をつけるのに非常に時間を要する科目だからです。短期間の勉強では中々成果の上がりづらいのが行政法と民法なのです。法学部出身の方等であれば、短期間でも対策が可能かもしれません。しかし、法学の基礎を全く持たない人間には、少なくとも私の見解では短期間の対策はかなり厳しいです。
 従いまして、行政書士試験を受けるにあたって、行政法と民法、この2科目をどう攻略するかが、まず大きなポイントとなります。

なぜ行政法と民法は短期間の対策が厳しいのか?

 それは、行政法も民法も暗記でどうにかできない科目、つまり、理解の科目だからです。憲法・基礎法学もそれは同様なのですが、憲法・基礎法学につきましては、ある程度演習を重ねると何となく解けるようになります。もちろん個々人で向き不向きがあるので一概には言えませんが。ただ、そもそも憲法・基礎法学と行政法・民法では出題数が違います。憲法は5問、基礎法学は2問なので、最悪、憲法・基礎法学で全問不正解でも他の科目で取り返すことは現実的に十分可能です。しかし、行政法と民法である程度点を稼げないとなると合格は相当厳しいでしょう。

民法と行政法の学習は時間がかかる

 先程、行政法と民法は理解の科目と言いました。ただ、実際は両科目にも暗記の要素はあります。特に行政法の場合、条文からの出題もありますので、その場合はしっかりと条文を覚えているかが問われます。ただそれも、ある程度の理解の土壌があった上でないと、暗記をすることも中々難しいのではないか?というのが私の認識です。
 実際どれぐらいの勉強期間が必要なのか?
 私の見解では、1年間がまず目安かなと考えます。もちろんこれも人によりけりですが。行政法と民法の勉強方法は、よくペンキ塗りに例えられます。一度塗ったら乾かして、また塗って乾かして、を繰り返す。そうやって繰り返し繰り返し学んでいくうちに理解が深まっていく科目、ということです。最初はよくわからなかったことも、繰り返し繰り返し勉強することによって「あ、こういうことだったのか!」となるのです。したがって、まず目安として1年間ぐらいは必要なんじゃないかと思うわけです。そりゃあ誰だってできるだけ短期間短時間の勉強で済ませたいと思うところではあります。、しかし、それなりの根気が必要なのは事実でしょう。

 そういえば、今回のテーマは勉強方法でしたね。ほとんど心構えの部分の話になってしまいました(笑)。具体的な勉強方法につきましては、次回以降でお伝えして参りたいと存じます。
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行政書士試験の足切り科目・一般知識等について

行政書士試験のワナ、足切り科目の一般知識等とは?

 行政書士試験における一般知識等とは、一体どんな科目なのでしょうか。一般知識等という科目は、わかりやすく言うと大学のセンター試験における現代社会みたいなものです。つまり、政治・経済ですね。小学校で言うところの社会、中学校で言うところの公民といったところでしょうか。それにプラスしまして、文章理解情報通信個人情報保護法関係からの出題があります。
 文章理解とは、いわゆる国語の問題です。問題文を読んで空欄箇所の段落に当てはまる文章を選んだり、問題文を理解して選択肢の中から相応しい趣旨を述べているものを選んだり、といった感じです。得意不得意はあるかと思いますが、知識を問われる訳ではないので、何度か演習を重ねれば解けるようになると思います。
 情報通信とは、PC・インターネット関係です。 IPAのITパスポート試験に出てくるような問題が出題されます。
 個人情報保護法関係とは、そのものズバリ、個人情報保護法からの出題になります。
 尚、問題配分としましては、文章理解から3問出題される事以外は、その年ごとにまちまちです。また、一般知識等の問題数は合計14問になります。

足切りというワナ

 さて、ここからは、この一般知識等という科目のワナの部分、足切りについて見ていきます。
 まず、この一般知識等という科目には基準点という最低ラインが存在します。最低ラインは6問正解です。これを下回ってしまうと、たとえ一般知識等以外で200点以上得点しようとアウトになってしまいます。イヤ〜な感じですよね。しかも一般知識等という科目は、勉強ポイントを絞り辛い科目です。政治・経済といっても幅広いですし、毎年必ずここから出る!といったものもない。唯一、比較的得点しやすい個人情報情報保護法関係もせいぜい出題数は2問か3問といったところ。文章理解は毎年3問出題されますが、解くのに時間がかかります。どうでしょう。中々厄介な科目ではないでしょうか。
 これから行政書士試験を受けられる方にとっては、なんだか不安を煽るようなことばかり書いてしまい申し訳ございません(笑)。念のため付け加えて申し上げておきますと、私が実際に、模試を含め問題演習を繰り返した経験からすると、一般知識等で正答数が6問未満になったことはほとんどありません。ですので、落ち着いて取り組めばまず問題ないと思います。ちなみに私の場合は、むしろ得意科目で得点源でした。なんやそれ?とツッコミが入るでしょうか(笑)。ただ、行政書士試験におけるこの一般知識等という科目のシステムが、受験生にとって余計なストレスとプレッシャーを与える存在であることは間違いないと思います。そのストレスとプレッシャーが、試験を受けるにあたり厄介になりうる、ということです。
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行政書士試験とは②

 行政書士試験は、全60問300点満点という構成になっております。

五肢択一式
一問4点×44問
多岐選択式
一問8点×3問
記述式
一問20点×3問

 ちなみに、多岐選択式問題はいわゆる穴埋め問題で、1つの設問ごとに4つの穴を埋めていくという構成になっており、実質は1問2点×12問となっています。
 合格点は180点です。つまり、6割の点数を取れば合格です。前述にもありますが、行政書士試験は絶対評価の試験なので、180点取れれば確実に受かります。宅建試験のように毎年度毎の合格率で合格点が上下することはありません。しかし、行政書士試験には厄介なカラクリがあります。それは先に述べた記述式問題の存在です。

受験生を悩ます記述式

 行政書士試験は絶対評価の試験ですが、実は記述式問題で合格率を調整しているのです。どういう事かといいますと、記述式問題以外の平均点数が高い年は、記述式問題の採点基準が厳しくなります。逆に記述式問題以外の平均点数が低い年は、記述式問題の採点基準が緩めになります。
 なら記述式問題以外で180点取ればいいんじゃね?
 それは可能です。しかしよく考えてみて下さい。記述式問題の得点割合は全体の20%を占めます。ということは、記述式問題以外で180点を取ろうとすると、240点中の180点なので、7.5割の点数を取らなくてはなりません。これは司法書士試験と同等程度の難易度になります。少なくとも私は、本番形式での問題演習で、記述式問題以外だけで180点を超えたことは一度もありません。なので、うまいことできている試験だな、と思います(笑)。
 そしてもうひとつ、行政書士試験にはちょっとしたワナがございます。それはいわゆる「足切り」です。

足きりとは

 まず行政書士試験における各科目と問題数の配分を見ていきます。

憲法・基礎法学 7問
行政法 19問
民法 9問
商法・会社法 5問
一般知識等 14問
多岐選択式(行政法・憲法) 3問
記述式(行政法1問・民法2以上) 3問

 こう見ていきますと、まず行政法の問題数の多さが目につきます。しかし、私がここで注目するポイントは一般知識です。そう、この一般知識が足切り科目なのです。
 行政書士試験は300点満点中180点以上で合格の絶対評価の試験です。しかし、実はそれだけではなく基準点というものが存在します。

(1)法令等科目の得点が122点以上
(2)一般知識等科目の得点が24以上

 全体で180点以上得点という条件以外にも、上記2つの条件をクリアしなければ合格にはなりません。
 (1)の法令等科目とは、一般知識等以外の科目全部を指します。これは特に気にしなくても問題ございません。問題なのは(2)です。というわけで次回、その問題の(2)について、ご説明して参りたいと思います。
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行政書士試験とは①

 私は独学で行政書士試験に受かりました。そこで、その時に考えたこと、実行したことが、このサイトをご覧になって下さった方にとって、何か少しでも役に立つことがあればと思い、ここに記していく所存です。

 そもそも、なぜ私が行政書士試験にチャレンジするに至ったかと申しますと、宅建試験に独学で一発合格していたからです。「会社に勤めながら法学部出身でもなければ不動産経験もない自分が宅建試験独学一発合格した」という事実がなければ、行政書士試験にチャレンジすることはなかったと思います。

行政書士試験はどんな試験か

 そもそも、行政書士試験とは、一体どのような試験なのでしょうか。
 宅建試験は、四肢択一式全50問です。それ対し、行政書士試験は五肢択一式+多岐選択式+記述式の計60問です。
 この二つの試験を比べて、一番重要な違いとなるポイントはどこでしょう。それはやはり、行政書士試験における記述式問題の存在ではないでしょうか。宅建試験の場合は四肢択一式問題のみなので、ALLマークシートです。しかし、行政書士試験の場合は、マークシートの解答用紙の裏面に、記述式問題解答用のマスが印刷されています。実に気を重くさせるマスです(笑)。しかも、この記述式問題は計3問あり、3問合計すると、その得点配分は、なんと全得点の20%を占めてしまい、多くの受験者を悩ませる大きな原因のひとつとなっているのです。

宅建試験と行政書士試験の違い

 ところで、肝心の合格点(合格ライン)はどうなっているのでしょうか。
 ここまでずっと、宅建試験との比較で見てきていますが、その宅建試験と行政書士試験では、合格点(合格ライン)に大きな違いがあります。宅建試験の場合は、合格率で合格点が決まる相対評価の試験です。一方、行政書士試験は、あらかじめ決められた合格点で決まる絶対評価の試験です。この事実だけ見ると、行政書士試験の方がわかりやすくて良さそうな気がしますね。宅建試験の場合、例年の合格ラインギリギリの点数を取ってしまうと、合格発表までずっとやきもきしながら過ごすことになり、いわば生殺し状態で1ヶ月以上放置されてしまうことになります。だから自己採点はしない!と強気なのか弱気なのかよくわからない人もたまに見かけます。たぶん強気を装った弱気ですね(笑)。
 では、行政書士試験は絶対評価だから安心かというと、これがまたそうでもないのです。どういうことかといいますと、前述の全得点の20%を占める記述式問題が、大きく影響を及ぼすのです。

 という訳で、今回は以上になります。 次回は、五肢択一式+多岐選択式+記述式=計60問の行政書士試験、その問題数と得点の配分を見て参ります。
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サイト運営者

根本総合行政書士

Author:根本総合行政書士
根本総合行政書士です。
宜しくお願いします。

保有資格:
行政書士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、個人情報保護士、情報セキュリティマネジメント、マイナンバー実務検定1級

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